真夜中の図書室

通訳案内士試験(仏語)合格までの記録と多言語読書の日々

すぐ隣にある

先日ツタヤに行きました。特に何か目当てがあったワケではなく、ただブラブラ~っと。田舎ですのでレンタル作品もそれほど種類もなく、観たい・聴きたいというものもたいした品ぞろえがありません。タイトルをちらちら見て、店内に併設されている書店を最後に冷やかして帰りました。

 

さて、いろんなジャンルの本が並んでるんですけど、その中で一番目を引いたのが「囲碁」のコーナー。それまで囲碁なんてジジィの暇つぶしという考え方しかしていなかったので目もくれなかったんですが、それでも今年は丁度AIと囲碁の名人との勝負も話題になっていたこともあって、入門編なるものを試しに1冊手にとってみてみました。

 

いやぁおどろきましたね。囲碁すげ~面白い。ルールは超簡単だけれども、奥が強烈なまでに深い。オセロとはまるっきり違う。なぜ世界中に愛好家が居るのか。それがよくわかりましたよ。

 

意外に語学学習をやってると語学「だけ」に集中してしまって結構狭い世界観しかもてなくなることがあったりする。英語とかやれば世界観を養えるとか世界が広がるとか皆が口をそろえて言うけれどただの外国語が自分の世界を変えてくれるわけではなくて、長い学習プロセスの中出会う人・事物とかいったものに関心を寄せ、知ろうとする行為があってその人の世界ってようやく違う局面を拓いていけるんだと思う。

 

やたらと文法だけには詳しいけれど、人との対話が苦手…なんて人もいるけれど、まぁ研究者ならともかくも一般ピーポーである私たちって学んでる外国語それそのものを研究することを目的にやってるんじゃなくて、誰かと出会いたいとかあの本を原書で読みたいとか、あの名所に行ってみたいとかそういう単純な欲求が原点にあってやっているものがほとんどだと思う。だからこそ、TOEICのスコアアップだけのために英語をやってる人なんかを見たりすると心の底から残念な気持ちになるんですよね。

 

そうそう、囲碁って言えば相当昔の作品になっちまいますが、日中合作映画の「未完の対局」って作品があります。三國連太郎さん主演。ラストシーンでは不幸にも日中両国間での戦争のため中断してしまった対局を終戦後、万里の長城でその対局の続きを頭の中にある棋譜を通じてやってる場面で終わるっていう結構印象に残る映画でした。三國さんの話す中国語もなかなか迫力ありました。

 

要するに、私も外国語をもっと上達させたいって気持ちが常にあることはあるんだけれど、だからといって単語集とか問題集と首っ引きになってる学習ってどこかチト外れている気がしてる。外国語学習ってその過程が長いから道草も相当食うと思う。そして結局どんな道草をしたか?っていうことが意外に上達のカギにもなったりするんじゃないかな。だって外国語学習で相手にするのは言葉は違えど人間そのものだからね。割にヒントなんていくらでも自分の隣にあったりするもんなんだろうな。

広告を非表示にする