真夜中の図書室

通訳案内士試験(仏語)合格までの記録と多言語読書の日々

有り得ないこと

年初にNHKのBSで遠藤周作さんの「沈黙」をスコセッシ監督が映画化したということで特集が組まれていたので見る機会を得ました。小説「沈黙」はこれまでに3回読んでいるけれど、実は大学生になって友人から「これ読んでみな」と言われるまで私は遠藤周作さんのことさえ全くしらない文学音痴だったんですよね。この本がきっかけという訳ではないですけど、本は好きになりました。結構その後の人生において影響が大きかったので、こん回映画化されると知りまた読んで見ようと画策している最中です。もちろん今回は日本語ではなくて…。

 

さてと、その映画「沈黙」なんですけどHPを見て愕然としちゃいました。なぜって私の田舎では上映予定が無いんですもん!!アリエマセン。これって正に「沈黙」ではなく「沈没」でしょう。文化的なね。わざわざ他県に見に行くわけにもいかず、結局DVDになるまで待つより他ないようですなぁ。やれやれです。

 

さて、番組内で紹介されていたことでものすごくビックリしたのはその時代考証のすさまじさもそうですが、原文と英語訳をきちんと対比し正味の日本語できちんと訳されているかまで検証されていたこと。誤訳もあるようで、その箇所をめぐってどう映像化するか結構議論になったりとかあったみたいです。こういう逸話を知ると翻訳ってつくづく難しいんだなって思いますよね。大学入試の英文解釈とかいったレベルじゃなしに言葉の裏側、背景、文脈、文化等読み込みこまないとどこかでごまかした代物になってしまうんです。

 

そう考えると検定試験がどうだこうだ、あ~難しいなぁ~とかわめいている私たちはまぁ何というかかわいいもんですよ、実際。だから毎日の勉強とやらももっと肩の力を抜けばもうちょっと視界も変わってくるんかいなと思ったりしているところです。

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