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真夜中の図書室

通訳案内士試験(仏語)合格までの記録と多言語読書の日々

読めない

土曜に本が無事配達されました。今回は2冊発注していたワケですが、どちらも前々から読みたかったものだっただけに、即座に読んでしまうとその後の「空虚感」が怖くてまだ着手出来ていません。とりあえず今日まで寝かせておいて明日から早速ページを手繰っていこうかなと考えているところです。

 

最近は村上春樹の新作が発刊されて話題になったりしています。いろいろとメディアを通じて喧々諤々と作品について言われることが多いみたいですが、私が率直に思うのは世の中の人が「たかだか1冊の本」のために良くも悪くも熱くなるって人間的健全な事だということ。

 

凶悪事件やら政治家絡みのよくわからない案件であるとか見聞きするととても気持ちが悪くなることが報道のメインになる昨今ですが「たかだか1冊の本」をニュースの一項目として取りあげる日本という国が備えている関心の向け方にはある種の安堵というか安心といったようなものさえ感じるのを禁じ得ません。

 

さまざまな混乱、悲劇が世界で同時進行しています。そうしたリアリティとは違った虚構に対してもっと激烈に心を突き動かされるというのはそれ自体が一種のコメディかと思わされるところも無きにしも非ずですが、よくよく思えばそれだけ皆がひとの在り方とか生き方に対して心を寄せていることを象徴的に表しているのかも知れませんね。

 

何にしましても世界中の本をいろんな言語で読める環境に身を置いているっていう幸福はすごいことです。それをただグローバル化が進んだからとかIT技術の進歩があったからとかいった上っ面の現象の恩恵だからと簡単に結論づけてしまうのではなく、如何に世界がうまく円を描き続けられているかというその不思議さと素晴らしさに感謝をし、これからも円を描き続けられるよう微力ではあっても力を尽くせればと思う毎日です。