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真夜中の図書室

通訳案内士試験(仏語)合格までの記録と多言語読書の日々

書虫⑦

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①『存在の耐えられない軽さ』中国語ver.

クンデラは翻訳に対してとても厳しいそうだ。だから割とずさんな翻訳をしても平気だった(過去はひどかったヨ)中国語版の翻訳も今は安心して読める。クンデラなら尚更ということだろう。内容は思った以上に読みやすかった。相当重いものを想像していただけに、大変骨が折れるのでは?という心配はなかった。タイトルを見ての通り原題は仏語である。本来ならば仏語で読むのが筋ではあるのだろうが、私にはまだまだっていう感じ。かなり自己問答を強いられる部分もあり、単なる小説にはとどまらないことからも中国語で読んで正解だったかも知れない。

 

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②『すべての見えない光』中国語ver.

500頁程の長めの小説。光を失ったフランス人の少女とドイツ人の少年を軸にした物語。時間軸が色々とあちこちに移動して物語が収束していくので最初はとまどいもあったが、読後なんともいえない哀しさと同時に平和であるということの大事さを改めてか考えさせられた。またいつか読み返したいと思える1冊だった。

 

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③『LEAN IN』中国語ver.

ビジネス書。たまには違う流儀の本も読んで言葉の流れや構成を組みなおすことも必要。内容は男女間に存在するいつまでも変わらない問題がテーマ。詳しくはアマゾンなどでご覧になられるとよいだろう。女性に向けた内容のようで実は男性が読むべき本である。バフェットの話はそういわれてみれば…と思わされた。社会進出を考えているすべての人が目を通してみるべき一冊。

 

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④『Waiting』中国語ver.

作者の哈金は生粋の中国人。中国の英文科を卒業し、その後アメリカへ渡り英語で作品発表をしている。この作品は彼本人が中国語で書いたものではなく、英語で発表したものを他の中国人翻訳者に訳させて出版するという少し変わった形式をとっている。内容はざっくり言うと、不倫関係に陥った男女がようやく婚姻関係を正式に結ぶために18年も待った…というもの。その間のもろもろの話と、18年待ちようやく夫婦になった後何を果たして得たのか?という虚脱感にも似た自問自答。家族とは何なのか。愛するとは何なのか?を問いかけた1冊。他の本も読もうと思ってます。


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⑤『神様のボート』仏語ver.

江國さんの本がこれほど面白いものだとは露ほども知らず…。もっと仏語で読みたいと思ったんですが、どうも入手できるのはこれ1冊みたいです。仏語も平易で私は内容もさることながら、良い仏語の教材となったと思います。もしも、仏語で1冊読み切りたい…と思われるのであればこれはおすすめですよ

 

更に1冊今日明日には読み終えてしまいますが、その感想は次回に持ち越します。GWも終わって街がふつう通りの様子を取り戻しました。これから8月までとことん仏語をメインにした勉強が続くんですが、それでも中国語や英語も取り入れながら楽しく継続させていければいいなと思います。誰かとの競争ではありません。自分が本を読んで素直に「お、おもろい」とか「胸が詰まる…」とかいうものを受け止め、より深くより多くの物語を読んでいければ本望です。