真夜中の図書室

通訳案内士試験(仏語)合格までの記録と多言語読書の日々

仏語通訳案内士受験記録DAY15

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読書を進行させています。

①『When books went to war』中国語ver.

第二次世界大戦時、1億冊を越える本がアメリカから戦地へと送られました。この事実はあまり報道されたりすることは無いのですが、とても貴重なドキュメントです。ご存知の通り、ナチスドイツが行った焚書により多くの本が没収および焼却されてしまいます。こうした背景から生まれたのが以前紹介した『本泥棒(The book thief)』。こうした事実を知ると本は単に文字の集まりではなくて人を突き動かすとても大きな原動力をも秘めていることを改めて知ることになるのです。それをナチスは恐れてもいたのですね。逆に言えば本がもたらしてくれる力というのは戦場にいる兵士たちの気持ちも鼓舞してくれる力をもっており、また戦地あるいはキャンプから伝わってくる兵士たちはとても本を渇望し、それを食い入るように読んでいたということです。本が生きる勇気や希望を与えてくれる。そうした真実を知ると、本というのはただの紙切れではないことを再認識させられるのですが、昨今はどうも平和が過ぎているようで本への渇望感などというものを微塵も感じない人が増えていると感じるのは私だけでしょうか。

 

②『A Good Fall』英語オリジナル

以前に読んだ中国人作家‟哈金”の英語オリジナル短編集です。彼は2世とかいったアメリカ育ちの人ではありません。中国国内の大学で英語を専攻し、その後アメリカにわたり大学で教鞭をとっている才能のある方です。英語ペラペラを鼻にかける人は多くいますが、創作活動を続け、アメリカでも文学賞をとれる人って一体どのくらいいるのでしょうか?そう思うとそのすごさが理解できるのではないかと思います。私はこの作品をむちゃくちゃのめり込んで読み切ってしまいました。それくらい面白い。よくこんなエピソードが次から次へと…という感じであっという間に最終エピソードになっていました。たくさん書いておられるので、英語の本を読む際にはまずは彼の作品群をすべて読んでしまいたいと思っているところです。これだ!という作家に出合えるのは最高の幸せではないでしょうか。